ゴールデンウイークに行きたい!東京近郊の出来立てほやほや商業施設と上場企業|BASE GATE 横浜関内編

クタコン

 『新しく開業した商業施設には、どんな上場企業が出店しているのか!?』そんな投資家目線でショッピングや食事を楽しむという本企画!

 前々回は商業施設を3つご紹介するとともに、上場企業リストをお見せしました。今回は2026年3月19日にグランドオープンしたBASE GATE 横浜関内に出店している上場企業を詳しくご紹介します。

BASE GATE 横浜関内HP https://www.basegate-yokohama-kannai.com/

BASE GATE 横浜関内に出店している上場企業一覧

 調査したところ、上場企業が運営している店舗は以下の3件でした。

店舗名運営会社名親会社名市場(証券コード)
Sarabeth’s(株)WDI JAPAN(株)WDI東証スタンダード(3068)
THE TRATTORIA SALVATORE CAFE(株)ワイズテーブルコーポレーション東証スタンダード(2798)
LINCOS(リンコス)(株)マルエツU.S.M.Holdings(株)東証プライム(3222)
合計 3件

投資家必見!3社をわかりやすく解説

 出店上場企業3社すべてを指標(2026年4月24日時点)とともに解説します 。

Sarabeth’s/(株)WDI(3068)

店舗概要

Sarabeth’sについて、公式HPに分かりやすい説明が記載されているので、そのまま記載しますね。

「ニューヨークの朝食の女王」とも称される、フレンチトーストやエッグベネディクトをはじめとするNYスタイルのヘルシー&リッチな朝食メニューをはじめ、ランチ、アフター5のお酒、ディナーのラインアップも充実させた、NYの最新トレンドを一日を通して楽しめるニューヨークレストラン。

公式HPより https://www.basegate-yokohama-kannai.com/shop/detail/?cd=000009

主な指標

予想PER80.5倍
実績PBR2.87倍
実績ROE15.56%
自己資本比率28.5%
流動比率162.7%
有利子負債比率145.9%

クタコンメモ

WDIは高輪ゲートウェイ編でも紹介しましたね。何も考えずに作ったので、被ってしまいました…。良ければこちらもご覧ください。

ゴールデンウイークに行きたい!東京近郊の出来立てほやほや商業施設と上場企業|高輪ゲートウェイ編

THE TRATTORIA SALVATORE CAFE/(株)ワイズテーブルコーポレーション(2798)

店舗概要

名前にSALVATOREとある通り、サルヴァトーレ・クオモ監修のイタリアンレストランです。公式HPには以下の通り説明があります。

サルヴァトーレのピッツァは、2006年ナポリで行われたピッツァ世界コンペティションで No.1に輝き、2006年から3年連続で入賞するなど、世界レベルの味を追求してきました。
これからもこのこだわりのピッツァをより多くの皆様に知っていただくため、SALVATORE CUOMOは「オンリーワン」の味とサービスを追求しつづけます。

 https://www.basegate-yokohama-kannai.com/shop/detail/?cd=000030

主な指標

予想PER 23.3倍
実績PBR11.1倍
実績ROE26.27%
自己資本比率17.4%
流動比率152.1%
有利子負債比率187.4%

クタコンメモ

 とにかく目を引くのがPBRの高さですね。日本取引所グループが公表している「規模別・業種別PER・PBR(連結・単体)一覧」を参照するとスタンダード市場・小売業の平均PBRは1.4倍ですから、平均から大きく乖離していることがよく分かります。レバレッジを効かせて運営しているため、好調な年は凄まじいROEになりますね。一方調子が悪い時には逆回転しやすく、その証拠に過去10年で4度最終赤字となっています。コロナ禍には債務超過に陥っていた時期もあり、自己資本比率が低いことのリスクがうかがえます。

 なお、債務超過からの回復途上だから自己資本比率が低くROEも高く出やすいという考えもあるかと思いますが、ROIC(投下資本利益率)も一定の数字を出していること、債務超過以前も自己資本比率約10~25%程度だったことから、積極的にお金を借りて運営していることがうかがえます。投資を考える際には、このような企業の姿勢を把握するようにしましょう。

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※ROEとROIC

ROEの分母は株主資本であるのに対して、ROICは株主資本+有利子負債です。単純にレバレッジを効かせれば高くなりやすいROEに対して、借金を含めた資金効率を求めるROICは、その運用力も求められるので、真の実力が問われます。
 例えば個人の株取引で考えてみましょう。自己資金100万円分の株式を担保に信用取引で同じ株を200万円分買ったとします。仮に5%値上がりしたとして、
 (100万円+200万円)×5%=15万円の利益です。
 元の自己資金に対しては15万円÷100万円=15%の利益率となり、これがROEに相当します。
1つの銘柄を買ったと仮定しているので、ROICは銘柄の値上がり率と同じ5%です。
 もし同期間の日経平均が10%上昇していたとしたら、ROE的には「日経平均にアウトパフォームして凄い!」となりますが、ROIC的に考えると「じゃあ同じ資金で日経平均のインデックス買えばよかったよね。信用取引して利益を出しているのは凄いけど銘柄選びは微妙だったね。」となるのです。
 私個人の考えですが、ROEは借金のリスクを取る胆力・資金管理力を含めて利益創出力を評価するのに対して、ROICは利益の質を見るものと考えています。外食産業で言えば、借金してたくさん新しい店舗を出店しても、人材育成や料理の質が均一化出来ず、どの店舗も利益は出ているけど(利益さえ出ていればROEには貢献)、1店舗当たりの平均利益率が落ちてしまう(ROICは低下)ような状態です。

 雨後の筍のように、急にたくさん見かけるようになったチェーン店が、数年の間に一気に見なくなること、経験した方も多いのではないでしょうか。
 一方で、財務健全でROICも安定しているのに、借金して事業を拡大するような施策はとらない企業も多いです。投資家としてはもっと効率良く資金を活用してよと思うわけです。

 株式分析の際には、ROEとROIC両方ともチェックする習慣をつけた方が正しく企業価値を見極められるのです。
 話が脱線しましたが、重要な内容なので、たくさん書かせてもらいました。もっともっと奥が深いので、皆さんでROEとROICについて極めてもらえたら嬉しいです!

マネックス証券

LINCOS/U.S.M.Holdings(株)(3222)

店舗概要

 LINCOSはマルエツが運営しているスーパーマーケットで、マルエツとの棲み分けは公式HPの言葉を借りると次のようになっています。

毎日楽しくお買い物をしていただけるよう生鮮食品を中心とした「マルエツ」、(中略)ハイクオリティな品揃えとサービスを揃えた高品質スーパーマーケット「リンコス」を展開しております。

公式HPより https://www.basegate-yokohama-kannai.com/shop/detail/?cd=000038

主な指標

予想PER 1099.2倍
実績PBR0.82倍
実績ROE-1.58%
自己資本比率52.9%
流動比率98.3%
有利子負債比率27.0%

クタコンメモ

 まず目を引くのはPERの高さですね。ただPERにも弱点があって、赤字やギリギリ黒字の企業の力を正確に測れないことです。大井町トラックス編で損益分岐点売上高について触れましたが、固定費が大きい業種はどうしてもこれが高くなってしまいます。少し売上が落ち込んだり伸びなかったりすると、利益率をすぐに圧迫してしまいます。スーパーマーケットは薄利多売のビジネスモデルであり、店舗の家賃や光熱費、従業員の人件費といった販管費(固定費)が重くのしかかるため、損益分岐点が高くなりやすいのです。
 

 他にも資料を目にして面白いなと感じたのが、大井町トラックス編のサーティワンパートでも触れた、“売上=客単価×客数”の内容です。「既存店売上前期比の分解」という題名で「売上」「客単価」「客数」それぞれの前期比を記載しています。「客単価」については「買上点数」と「1点単価」という形でさらに細分化しており、どこが良くなったのか理解しやすい表現となっています。ちなみに1つを除いて全て前期比増でしたが(1点単価が一番伸びています)、「買上点数」だけ前期比マイナスでした。各食品メーカーの値上げがそのまま「1点単価」に響き、お客さんは物価高で買い控えるようになったから「買付点数」が下がったと考えると、妙に納得できるロジックになりませんか?(去年はお米が高かったですもんね!)

まとめ

 いかがだったでしょうか。3回目の今回はBASE GATE 横浜関内をご紹介しました。以前ご紹介した2施設と比較すると上場企業の店舗は少ないですが、施設自体の運営元は三井不動産、鹿島建設、京浜急行電鉄、第一生命ホールディングス、DeNA、東急といった錚々たる上場企業に加え、非上場ながら業界トップクラスの竹中工務店や星野リゾートも名を連ねています。施設自体にも上場企業・大企業の息吹を感じ取れるかもしれませんよ。

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子育てリーマン投資家
子育て中の兼業投資家です。 家族のために絶対に退場できないので、地味で手堅い投資を土台にしつつ、リスクを取った攻めのトレードを展開します。 2026年3月25日から100万円チャレンジスタート中!
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