ゴールデンウイークに行きたい!東京近郊の出来立てほやほや商業施設と上場企業|大井町トラックス編
『新しく開業した商業施設には、どんな上場企業が出店しているのか!?』そんな投資家目線でショッピングや食事を楽しむという本企画!
前々回は商業施設を3つご紹介するとともに、上場企業リストをお見せしました。今回は2026年3月28日にグランドオープンしたOIMACHI TRACKSに出店している上場企業を詳しくご紹介します。
OIMACHI TRACKSに出店している上場企業一覧
同施設には誰もが知る有名ブランドから、実は上場企業が運営している意外なショップまで、計15件あります 。
| 店舗名 | 運営会社名 | 親会社名 | 市場(証券コード) |
|---|---|---|---|
| Mare & Oyster | (株)ゼネラル・オイスター | - | 東証グロース(3224) |
| cotta | (株)cotta | - | 東証グロース(3359) |
| サーティワン アイスクリーム | B-R サーティワン アイスクリーム(株) | - | 東証スタンダード(2268) |
| TULLY’S COFFEE &TEA | タリーズコーヒージャパン(株) | (株)伊藤園 | 東証プライム(2593) |
| JINS | (株)ジンズ | (株)ジンズHD | 東証プライム(3046) |
| セブン-イレブン | (株)セブン-イレブン・ジャパン | (株)セブン&アイHD | 東証プライム(3382) |
| Cath Kidston | (株)スタイリングライフ・ホールディングス | (株)TBSホールディングス | 東証プライム(9401) |
| シズラー | ロイヤル(株) | ロイヤルHD(株) | 東証プライム(8179) |
| ビオラル | (株)ライフコーポレーション | - | 東証プライム(8194) |
| ライフ | (株)ライフコーポレーション | - | 東証プライム(8194) |
| みずほ銀行 | (株)みずほ銀行 | (株)みずほFG | 東証プライム(8411) |
| shop in | (株)東京ドーム | 三井不動産(株) | 東証プライム(8801) |
| そばいち | (株)JR東日本クロスステーション | 東日本旅客鉄道(株) | 東証プライム(9020) |
| NewDays | (株)JR東日本クロスステーション | 東日本旅客鉄道(株) | 東証プライム(9020) |
| TOHOシネマズ 大井町 | TOHOシネマズ(株) | 東宝(株) | 東証プライム(9602) |
投資家必見!注目3社をピックアップ解説
出店企業の中から、特に注目したい3社を指標(2026年4月24日時点)とともに解説します 。
ライフ・ビオラル/ライフコーポレーション(8194)
店舗概要
“ライフ”と“ビオラル”、ライフコーポレーションの系列店が1店舗ずつ入店しています。
ライフは食料品スーパーとして首都圏と近畿圏に展開しています。一方、ビオラルは<自然を感じるくらし、もっと身近に>をコンセプトとし「心も体も健康で美しく豊かな毎日を送るためのナチュラルスーパーマーケット」と紹介されています。
ライフHP https://www.oimachi-tracks.com/shop-list/shops/detail/1023301/
ビオラルHP https://www.oimachi-tracks.com/shop-list/shops/detail/1023201
主な指標
| 予想PER | 11.7倍 |
| PBR | 1.43倍 |
| ROE | 12.81% |
| 自己資本比率 | 46.4% |
| 流動比率 | 84.2% |
| 有利子負債比率 | 20.6% |
クタコンメモ
3年連続増収を果たしています。3年前以外は、IR BANKで確認できる2010年2月期以降すべての年で増収を達成しています。直近では3年連続増収を果たしています。2023年2月期(3年前)が横ばいだったのを除けば、2010年2月期以降ずっと右肩上がりに成長を遂げていると言って差し支えないでしょう。
有利子負債比率は低いながら、ROEは10%を超えており、健全かつ効率的な企業運営を行っていると見受けられます。決算発表時の参考資料に、新規出店計画が記載されており、それによると2026年2月期は5店舗の新規出店でしたが、2027年2月期は10店舗の新規出店を計画しているようです。さらなる事業拡大を狙って、攻めていく姿勢が見てとれますね。
シズラー/ロイヤルホールディングス(8179)
店舗概要
公式HPにはシズラーのコンセプトについて、以下の説明が記載されています。
シズラーは1958年アメリカ・カリフォルニア創業のサラダバー&グリルレストランです
世界5か国で展開するブランドであり、コンセプトにもある通りサラダバーが特徴で、常時70種類以上用意されているようです。運営会社のロイヤルホールディングスはシズラー以外にも、「ロイヤルホスト」「てんや」「シェーキーズ」など有名ブランドを有しています。また、外食事業以外にも、コントラクト事業・ホテル事業・食品事業など多角的に事業展開しています。
公式HP https://www.oimachi-tracks.com/shop-list/restaurants/detail/2031801/
主な指標
| 予想PER | 23.8倍 |
| PBR | 2.48倍 |
| ROE | 10.78% |
| 自己資本比率 | 39.2% |
| 流動比率 | 114.2% |
| 有利子負債比率 | 97.7% |
クタコンメモ
外食産業がメインのため、コロナ禍の2020年と2021年は売上が大きく落ち込みましたが、2022年以降V字回復を遂げ、現在ではコロナ禍前を上回る売上となっています。ROEはここ2年続けて10%を超えており、コロナ禍前には到達できなかった域に達しています。売上増加分が利益率改善に大きく貢献しているのではないでしょうか。外食業は店舗や設備などの固定資産の割合が大きいので損益分岐点売上高も高く、もともとこの分岐点をギリギリ超えていたところだったのが、売上増加により利益に直結していると推測できます。
面白いのは、従来は経常利益について第3四半期偏重(12月決算なので7~9月)であったところが、2025年は第4四半期の利益が第3四半期を上回ったことです。会社はホテル事業の伸長と分析しているので、ホテル事業について深堀していけば、投資判断の参考になると思いますし、単なる外食産業とはみなせないことを示唆しています。
サーティワン アイスクリーム/B−Rサーティワンアイスクリーム(2268)
店舗概要
いわずと知れたアイスクリームショップですね。私も子供のころから何度も利用しています。運営元のB−Rサーティワンアイスクリーム株式会社は、アメリカのバスキン・ロビンス・フランチャイジング エルエルシーと「ライセンス及び技術援助契約」を締結しており、アイスクリーム類の製造・販売並びにフランチャイズ方式によるアイスクリーム販売の組織化及び運営に関するノウハウの提供を受けています。
店舗HP https://www.oimachi-tracks.com/shop-list/restaurants/detail/2020101/
主な指標
| 予想PER | 21.7倍 |
| PBR | 2.67倍 |
| ROE | 12.37% |
| 自己資本比率 | 47.1% |
| 流動比率 | 133.5% |
| 有利子負債比率 | 13.6% |
クタコンメモ
B−Rサーティワンアイスクリーム社も近年はROE10%前後を安定して記録しています。高輪ゲートウェイ編でも触れましたが、飲食業の平均ROEは4%前後と言われています。今回紹介した企業はどこも高ROEなので勘違いしてしまいそうですが、平均を大きく上回っている優良企業達なのです。
当たり前のことですが売上は “客単価×客数” です。客単価を上げ、客数を増やすこと、さらには原価・販管費低減が営業利益増加に繋がるのです。決算説明資料を読んでいて興味を惹いたのが、エンゲージメント強化の取り組みです。一般的にはエンゲージメントの強化は客単価の向上につながります。決算資料には、テイストスプーン提供(試食)率とNPSが共に年々上昇していることが記載されており、相関係数はどの程度かは資料から読み取れませんが、ブランドパワー強化のため、試食を推進していくことが示唆されています。確かに以前より、お店に入った時に、試食を勧めてもらう機会が増えた気がします。記憶があいまいですが、1品だけではなく、2~3品試食させてもらったこともあったような覚えがあります。
サーティワンのお店で試食を勧められた際には、「決算説明資料にも書いてあったブランドパワー強化の一環だな」なんて思い浮かべてみてください。
※NPS(ネット・プロモーター・スコア):顧客が企業やブランドに対して抱く愛着や信頼の高さを測る指標の一つ
まとめ
今回はOIMACHI TRACKSをご紹介しました。馴染みないブランドのお店もあるかもしれませんが、実は運営会社は名の通った上場企業ということもあろうかと思います。現地に行かれた際に「このお店は上場しているだろうか」「株価はいくらだろう?」「財務状況はどうなっているんだろう」「筆頭株主は誰だろう?」など、投資家としてお店に対して興味を持つきっかけとなれば嬉しいです。
