私の投資哲学

強欲トレードで失敗を重ねました。|損失遍歴を紹介します。

クタコン

負けに不思議の負けなし。投資の失敗事例、語ります。

 書籍やYouTubeで勉強しようと思っている方、また他の人の投資手法を参考にしようと思っている方、こう疑問に思ったことはありませんか?

みんな成功事例ばかり書いてない?

 どんな凄腕の方でも、きっと失敗経験はあるはずなのに、投資本を読んでも失敗例を具体的に書いてあることはほとんどないと思います。

 それに、本で指南された手法を実際の取引で丁寧に真似たつもりでも、思った通りの結果が出ないなんてこと、経験された方も多いのではないでしょうか。

 私自身も残念な失敗例をたくさん経験してきたので、今回ご紹介したいと思います。何がダメで失敗したのか、私の事例に目を通すことで、投資の世界で生き残るための”有能な反面教師“にきっとなるでしょう。

毎年毎年、懲りずに大失敗

 私は証券口座を開設したあと、間もなく損失を出し始めました。すぐに取り返せるような軽微な損失から、給料数か月分の損失を被ったことまで、やられっぷりは人並み以上に経験したと思います。一方で、ビギナーズラックはいつまで経っても来てくれませんでした。

私のやられ年表

 2020年に楽天証券を開設したあと、本格的に株式投資にのめり込むと同時に、ダメージの大きい損失を被りました。経験を積んで、勝てるようになってきてからも、定期的に傷を負っています。

  • 2020年 IPOセカンダリでやられる。
  • 2021年 東京ガスの無限ナンピンが有限になって損切り。
  • 2022年 値ごろ感で買った商船三井が急落。
  • 2023年 先物ショートで焼かれる。
  • 2024年 デイトレやってみようと思いつく。コツコツ負ける。
  • 2025年 9月以降、大相場になったキオクシアを8月に損切り。

 たくさん失敗を重ねましたが、今日は2020年、2021年の失敗について取り上げたいと思います。

2020年 ビギナーなのにIPOを触りまくって撃沈

2020年7月、155円しか貯金のなかった男が、夏のボーナス300,000円を握りしめ株式相場にチャレンジ。恐る恐る買い注文を出す。-5,000円の含み損にビビッて2日で損失確定。そんな中迎えた8月、ビギナー中のビギナーがTwitterで未知の存在IPOに巡り合ってしまう…。(IPOとは新規公開株式のことです。)

 お金を増やしたいから株式投資を始めたわけであって、1日に10数%上昇することもザラにあるIPO銘柄は「私をお金持ちのステージへ連れていってくれる」希望の箱舟に見えました

 5,000円の損失で恐れおののいていた初心者が、たった1か月でIPOに手を出す方がよっぽど恐ろしい話だと今なら分かります。ただ、勝つことしか頭になかったので、深く考えずにIPOに手を出してしまいました。

 当時はIPOブームかつSaasやテック企業などに人気が集まっており、その象徴的存在であったヘッドウォータース社は公募価格の11.9倍の初値が付きました。IPOに当選しただけでテンバガー!凄まじいパワーですよね。

 右も左もわからないまま、IPOを特集したサイト内で評価が良いものや、初日に買い気配のまま値段が付かなかった銘柄を選び、あとはスマホ片手に飛び乗るだけでした。

 「おっ、めちゃ上がった」「は?急に2%も下がったんだけど」

 目の前で繰り広げられる派手な値動きを、ただただ見守ることしか出来ませんでした。上がるのか下がるのかよく分からないから、何もできません。魑魅魍魎が跋扈する株式相場において、波に揺られるだけの初心者が利益をあげられるわけありませんよね。

 それでも、初めてIPOを購入した日の引け間際、30,000円の含み益になっていたので、何も考えずに持ち越しました。この日の夜の高揚感や全能感は今でも覚えています。「このペースでいけば、30,000×250日=7,500,000円!?株、楽勝じゃん!」と皮算用を何度もシミュレーションしていました。しかし、3日後には-100,000円の含み損となり、損切りしました。純資産は300,000円ですよ。一撃で資産の3分の1を失いました。辛うじて致命傷は免れましたが、大ダメージです。

 初心者は時価総額が小さく、ボラティリティの激しい銘柄に手を出すのはやめましょう。想定外に大やけどしてしまい、退場まで追い込まれるかもしれませんよ。

2021年 無限ナンピン!しかし底をつき、有限ナンピン化して撃沈

 値動きの激しいIPOの失敗を受けて、こう考えるようになります。

「よくわからない新興企業に投資するからボロ負けするんだ」「安定した業績の大企業なら、配当も出るし下値は限定的だろう」「下落しても一時的だからナンピンあるのみ!」

 ある意味自然な流れですよね。激しい荒波に立ち向かうことに疲れた末、安定したチャートの大企業に流れ着くのは。

 そして数ある大企業の中から選びました、東京ガス。理由は単純明快で、新卒で入社した会社の取引先であり、馴染み深かったからです。

 当時の東京ガスの株価は2年くらい下落基調にありました。「業績も配当利回りも悪くないから、9月配当までには上向くだろう」と盲信していました。

 3月の配当取りの攻防が落ち着いたであろう4月下旬ごろから買い始めます。5月は一貫して下落トレンドです。そして、すぐに始めてしまいました。ナンピン。何も考えずに、ちょっと下落したらナンピン。昨日ナンピンしたけど、今日も下落したからナンピン。

 6月も下落は続きましたが、予算が足りず「もう少し下落したらナンピンしよう」とナンピンを控えていました。ナンピン待機しているうちに、7月に入って少し反発しました。結局、それ以上下がることも、平均買付単価には届くこともないまま、9月末の配当権利日が近づいてきました。権利日直前になって初めて「この戦略失敗だったな」と気づいて、全て売却しました。

2021年ごろの東京ガスチャート

 失敗の原因は2点、この作戦に信用取引を使用したことと、ナンピンのルールがいい加減だったことだと考えています。

 そもそも、信用取引とナンピンの相性は悪いです。信用取引には金利が掛かるうえに、制度信用取引は期限が決まっています。金利や期限を考慮すると、信用取引は時間を掛けるほど、状況は不利になっていくにも関わらず、「いつ上昇するかわからないけど、将来の上昇に期待して安くなったら購入」するナンピンと組み合わせると、時間軸が合わずに失敗しやすいと思います。ナンピンした瞬間に急騰すれば良いですが、そうとは限らないのは言うまでもありませんよね。

 そもそも、値上がりすると思って、キャピタルゲイン狙いで買いポジションを取ったのに、値下がったから買うのは、当初の考えと矛盾しています。明日から下がるとわかっているのに、株買う人はいないでしょうし。

 現物より信用取引でレバレッジ利かせた方が、購入限度額自体は大きいので、ナンピンを考えたら「信用取引の方がギリギリまで粘れる!」と安易に考えてしまいました。

 ナンピンの仕方もいい加減でした。自分の資金力といつ購入するか、ルールを定めていなかったので、頭の中では買い始めの4月から配当権利日の9月まで、5か月くらい保有するつもりであった一方、たった2か月でナンピン資金が行き詰まってしまったので、戦略と行動がバラバラでした

 この教訓としては、トレードをする場合には時間軸をある程度定める必要があるということです。個人的な考えとして、売り買いの基準にはならないと思っていますが、資金管理上、時間軸を気にしないと負けるトレードを展開する羽目になると痛感させられました。

【まとめ】失敗はできるだけ小さいものに留めること

 失敗の例を紹介しましたが、これを教訓にして、現在では同じ損失の出し方はほぼ無くなりました。大事なのは、大きな失敗で退場しないことだと常々思います。前述した損失例は、大きな失敗にも繋がりかねない、危ない事例だったと今でも感じます。

 どのようにして、失敗から身を守るかということですが、私の場合、資産を4つのリスク階層に分けて投資しています。仮にトレードで損失を出しても、その他の資産が私を守ってくれるため、絶対ではありませんが直ちに投資の世界から退場とはなりにくいと自負しています。

 小手先の投資手法を身に付けるより先に、損切りや資金管理、先物によるヘッジなど、自分に合った防御策を見つけることが、何より先に学ぶことかと思います。

 ご覧いただきありがとうございました。

ABOUT ME
クタコン
クタコン
子育てリーマン投資家
子育て中の兼業投資家です。 家族のために絶対に退場できないので、地味で手堅い投資を土台にしつつ、リスクを取った攻めのトレードを展開します。 2026年3月25日から100万円チャレンジスタート中!
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